幾寅獅子舞とは
幾寅獅子舞の歴史
幾寅獅子舞は、明治36年(1903年)に当時の恵光寺住職である寺本惠観や同寺の女人構中(女性を中心とした信仰者の集まり)を中心として、開拓の苦難が続く中で人心を勇気づけ、住民の結束を強めるとともに心の拠りどころとすべく、古来より郷里富山に伝承されてきた越中獅子を幾寅の地で再現しよういった人々の願いから発起結成されました。
結成以来南富良野神社祭に出演し、地域住民の獅子として愛され、過去には上川郷土芸能会や北海道芸術祭民族芸能祭に出演したこともありました。
昭和40年(1965年)には南富良野町無形文化財に指定され、現在においても本町唯一の無形文化財として活動を続けています。
令和7年(2025年)に発起125周年を迎えました。
保存と継承
幾寅獅子舞は、町民有志により構成される幾寅獅子舞保存会を中心に、本町教育委員会等の関係機関や地域住民による協力・支援のもと保存と継承に力を注いでいます。先人たちの絶え間ない努力によって開拓期から現在に至るまで、太平洋戦争をはじめとする数多の苦難や世の変動を乗り越え、絶やすことなく活動を継続し、その命脈を保ってまいりました。
コロナ禍以降は、発起以来出演していた南富良野神社祭の開催中止に伴い活動の機会を減らしていますが、町民に向けた体験会の開催や、毎年1月に行われる沖縄県本部町との親善交流事業歓迎会にて披露し、若連中の育成や担い手の確保に努め今現在も活動を継続しています。
令和7年8月には 道の駅南ふらの にて開催された「和まつり」に出演し、数年ぶりとなる町内外の幅広い方々へ向けて舞を披露する場となりました。
構成
〇獅 子 獅子頭・・・1人 胴幕中・・・4人 胴尻尾・・・1人 計6人
〇その他 獅子取(踊り)・・・1~5人 太鼓役・・・1人 鐘役・・・1~2名 笛役・・・1~4人
舞の種類
吉 作 四季を通じて農作物の豊作、家運繁栄を祈る踊り。
八 節 笛の8つの音色の変化を踊りに表わした踊り。
祇園囃子 囃子に合わせた流れの速い勇壮活発な踊り。
狂 振 獅子の頭の振りに妙味がある難しい踊り。能や狂言の舞を由来としているため、京振と呼ばれることもある。
剣 囃 子 獅子舞の舞の中で唯一武器となる「剣」を持った踊り。
村史・町史
南富良野村史に記載されている内容は こちらをクリック→村史
南富良野町史に記載されている内容は こちらをクリック→町史
南富良野町史第二巻に記載されている内容は こちらをクリック→町史第二巻
ギャラリー
〇道の駅南ふらの「和まつり」(令和7年8月24日)“NEW”
〇沖縄県本部町親善交流事業歓迎夕食会(令和7年1月27日)
〇沖縄県本部町親善交流事業歓迎夕食会(令和6年1月29日)
〇西小学校社会科授業(令和4年12月12日)
〇獅子舞体験会(令和3年2月28日)